ギリシャってなんで国民投票ばっかりするの?ギリシャが経済不況の理由って何?

【今日のプリウス】プリウスで事故が多発?その理由をウォッチン!

こんにちは管理人もこです。もこ

ギリシャが財政危機だったり、経済破綻で賑わっている昨今いかがお過ごしでしょうか。

過去に世界最強といわれていたローマ帝国の中心であったギリシャですが、今やEUのお荷物になってしまっています。

 
今日はそんな何かと話題のギリシャという国の仕組みと国民性について…ウォッチン!


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【ギリシャってなんで国民投票ばっかりするの?】

今ギリシャでは国の借金返済でてんてこ舞いの状態になっていますが、

何かを決めるのに「国民投票をする」と大統領が呼びかけたりしているのを

テレビで見かけたことがある方も多いと思います。

 
前回も緊縮策に賛成か反対かを国民投票で決めていたりと、日本では想像がつかない頻度で行われています。

日本で国民投票をするのは憲法を変える時ぐらいですから、違和感があっても仕方ありません。

 

【ギリシャは直接民主制】

ギリシャ国旗

ギリシャは古くから直接民主制が採用されていました。

直接民主制とはザックリいうと

・だいたいのことは国会議員が決める

・国全体に関わるような大事なことは国民投票で決める

といった政治体制です。

 
最近では議員さんの権限で決められることも増えてきているので

徐々に間接民主制に近づいているのですが古くからの風習で

大事なことは国民投票をして決める事が多いんです。

 

ちなみに日本は間接民主制が取られているので、

議員さんを選挙で決めて、その議員さんが総理大臣を決めたり

法律を作ったり、外交をしたり、国政を動かしたりしています。

 

これがもし日本が直接民主制だったら、TTPの参加の是非や安保法政を国会議員だけでは決めず

国民投票をして全て決めることになっていたでしょう。

 

【直接民主制のメリット・デメリット】

ギリシャ・アテネ大学

直接民主制のいいところは、国民の民意がダイレクトに国政に反映できる点ですが、

今回のギリシャのように外国から支援をもらう為に身を削って緊縮策をしなくてはいけない場面で

国民がNOといえば緊縮策が否決されてしまい、海外からの支援が滞ってしまったりすることです。

 

その時代時代で、必ずしも民意が正しいとは限りません

国会議員が敢えて痛みを伴う改革をしなくてはいけない時もあるのと同じで

国民も痛みを伴って増税や規制を導入しなくてはいけない時もあるのです。

 

その痛みを嫌がって国民がNOを言えてしまうことで、

長期的に見ると国全体がをしてしまう事態が起きてしまう場合もあります。

今回ギリシャは国民投票で、緊縮策を受け入れるかどうかを決めるようなので、

その動向は気になるところです。

 

【ギリシャが経済不況の理由って何?】

それではギリシャはそもそも何故、財政危機経済破綻に陥ってしまったのでしょうか。

実はそれには、ギリシャ人の国民性が絡んでいます。

 
『ギリシャ人の1日のタイムテーブル』

ギリシャ人の1日

 

日本人から見ると羨ましいタイムテーブルですが、ギリシャ人から見ればこれがデフォルトです。

ギリシャ人から見れば「日本人はよく働くなぁ…」と思うでしょう。

これは

「自分の時間を大切にする」

「基本的におおらか」

「人生を楽しむ」

「明日はなんとかなる」
 

という国民性によるものです。

 

しかし、こんな状態で世界と産業競争をしても勝てるわけもなく、

ギリシャでは観光以外の産業がほとんどなく成長していません

 

【公務員の人数は最近まで数えてもいなかった】

そして驚くべき事実としてギリシャは建国した1832年以降から去年(2014年7月)まで公務員の数を調べたことがなかったのです。

 

「え?うそでしょ?」

 

というのが大抵の人の意見だと思いますが、これは嘘のようなホントとの話です。

ギリシャの経済が崖っぷちになり、国際通貨基金(IMF)に借金の期日を延ばしてもらったり

欧州中央銀行からつなぎの融資を受けるためにやっと重い腰を上げて調べた結果、

労働人口の四分の一にあたる人が公務員だったということがわかりました。

 
日本では考えられない事態です。

これは飲食店で4人がけのテーブル席に座っていたら内一人が公務員という計算です。

 

【そりゃ破綻するよね】

ギリシャのお金持ちのほとんどは税金を収めていないか、ごく一部しか収めていません。

これはギリシャの徴税能力の低さが原因で、国民の納税に対する意識もかなり低くなっています。

そこに「明日はなんとかなる」という国民性、公務員の増加、産業が育たない環境が長年続いた結果

ギリシャ経済はついに耐えられなくなってしまい、世界から見放される事態に発展しています。

ギリシャの風景

かつてのローマ帝国がこれほどまでに陥落するとは誰が予想出来たでしょうか。

もしかすると「ローマ人」というプライド勤勉さや働く意欲を削ぎ落とすキッカケになってしまっているのかもしれませんね。

 

【まとめ】
もこ

今回は【ギリシャってなんで国民投票ばっかりするの?ギリシャが経済不況の理由って何?というテーマについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。

ギリシャの直接民主制のメリットと弊害、そしてギリシャ人の国民性が垣間見れたと思います。

 
日本は戦後から高度成長を遂げて一時は世界1位の経済大国にまでのし上がりました。

その功績が未だに残っている為、ギリシャのような破綻をするような事はありませんが、
世界一の借金大国でもある日本において、ギリシャ問題は決して対岸の火事ではありません。

自国通貨という点では性質は違うものの、いざ国家が破綻した時に
自分はどうするべきかをギリシャをお手本に考えておくには機会かもしれません。

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