椅子取りゲームで一度も負けたことのない王様の物語。誰よりも早く座り、誰よりも長く座り続けた王。その椅子を「俺のものだ」と詰め寄った兄は処刑された。やがて年老いた王の前に、一人の男の子が現れる。「ボクと椅子取りゲームをしてください」。王はわざと負け、椅子を譲り、目を閉じる。勝ち続けた王が最後に誰へ椅子を渡したのか。奪うことと譲ること、その境界に置かれた寓話。
昔々、とある国に王様がいました。
王様は椅子取りゲームがとても上手で、誰よりも早く座り、誰よりも先に椅子を見つけ、誰よりも上手に座ることができました。
椅子取りゲームでは一度も負けたことがありません。
兄は言った。「お前はずるい」
王は言った。『なぜだ?』
兄は言った。「それは俺の椅子なのに」
王は言い返した。『先に取ったものが勝者だ』……

オリジナル童話作家の「猫招き」です。
現在、「人生のやることリスト」というシリーズを執筆しています。
皆さんには、いつかやろうと思いながら後回しにしていることはありませんか。会いたい人、伝えたい言葉、挑戦したいこと。そんな「人生でやり残しがちなこと」をテーマにした物語です。
「いつかやろう」を「今日やろう」に変えるだけで、人生は少しだけ豊かになるかもしれません。
この物語が、誰かの背中をそっと押すきっかけになれば幸いです。気になった方は、ぜひnoteで続きをご覧ください。
猫招き | note で連載中
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