『流行に乗らなければ死ぬ』という謎の病がパンデミック化した世界。人々は同じ服、同じ髪型、同じ言葉で、集団化していく。一方、この病に感染しない『変わり者』たちは、流行の外側に立ち続ける。やがて特効薬が見つかる——それは『情報の遮断』だった。流行とは、知ること。知らなければ、従う必要はない。情報社会への風刺とパラドックス。
流行に乗らなければ死んでしまう。
そんな病が流行した。
初めは精神疾患だと言われたこともあったが、特定のウイルスが発見され正式な病と認定される。
発見者はノーベル賞を受賞した。
そこまで来れば、さすがに眉唾とも言い難い。
人々はこの病をこう呼んだ。
「流行り病」
と。
この病にかからない者もいた。
研究者たちは、その者たちが抗体を持っていると信じて調査を行った。
だが意味はなかった。
そもそも、その者たちからはウイルスも抗体も検出されなかったのである。
やがて周囲は彼らをこう呼ぶようになった。
「変わり者」
と。
もはや流行り病はパンデミックの域を超えていた。

オリジナル童話作家の「猫招き」です。
現在、「人生のやることリスト」というシリーズを執筆しています。
皆さんには、いつかやろうと思いながら後回しにしていることはありませんか。会いたい人、伝えたい言葉、挑戦したいこと。そんな「人生でやり残しがちなこと」をテーマにした物語です。
「いつかやろう」を「今日やろう」に変えるだけで、人生は少しだけ豊かになるかもしれません。
この物語が、誰かの背中をそっと押すきっかけになれば幸いです。気になった方は、ぜひnoteで続きをご覧ください。
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