『幸せのパサラン』と『不幸なケセラン』。二つの存在の対比。一方は幸運を招き、もう一方は不幸を呼ぶ。だがその違いは、本当に存在する違いなのか、それとも人間の認識が生み出した違いなのか。幸せと不幸は、外部の力ではなく、内面の選択かもしれない。
「ねぇパサラン。あなたどうしていつも楽しそうなの?」
『ケセラン、それは楽しいからだよ。世界は実に楽しい』
「そうなんだ。私は楽しくない」
『どうしてだい?』
「だって毎日夜が来る。世界は暗闇に閉ざされてしまうじゃない」
パサランは笑った。
『ケセランにはそんな風に見えているんだね』
「パサランにはどう見えるの?」
『夜のことかい?』
「うん」
『夜は美しい。天には星がまたたき、地では虫たちが愛のメロディを奏でる』
ケセランは首を振った。
「私は怖い。狼も出るし、真っ暗で何も見えないもん」
『暗いから星は輝けるのさ。昼は見えないだろう?本当はそこにあるのに』
「わかんない!」

オリジナル童話作家の「猫招き」です。
現在、「人生のやることリスト」というシリーズを執筆しています。
皆さんには、いつかやろうと思いながら後回しにしていることはありませんか。会いたい人、伝えたい言葉、挑戦したいこと。そんな「人生でやり残しがちなこと」をテーマにした物語です。
「いつかやろう」を「今日やろう」に変えるだけで、人生は少しだけ豊かになるかもしれません。
この物語が、誰かの背中をそっと押すきっかけになれば幸いです。気になった方は、ぜひnoteで続きをご覧ください。
猫招き | note で連載中
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