『世界で二番目に美味い料理店』。一番ではなく、二番であることの価値。完璧さを求めない客たちが集う場所。そこにはランキング外の『本物』がある。人生において、一番である必要はない。二番、三番だからこそ見える世界。
『シェフー!』
「なんだジョセフ」
『まかないまだですか!?』
「まぁ待て。今、仕込みで余った食材を使ってるところだ」
『やったー!今日は何ですか?』
「食ってからのお楽しみだ」
ジョセフはカウンターに頬杖をついた。
今日も店は暇だった。
暇といっても悪い意味ではない。
昼の営業は大盛況で、夜の予約も埋まっている。
今は昼と夜の間の、少しだけ静かな時間だった。
『ところでシェフ』
「なんだ」
『なんでシェフになったんです?』
「・・・」
『おっ、昔話ですか!?』
「そうだな」
シェフは包丁を置いた。
そして少しだけ遠くを見るような目をした。

オリジナル童話作家の「猫招き」です。
現在、「人生のやることリスト」というシリーズを執筆しています。
皆さんには、いつかやろうと思いながら後回しにしていることはありませんか。会いたい人、伝えたい言葉、挑戦したいこと。そんな「人生でやり残しがちなこと」をテーマにした物語です。
「いつかやろう」を「今日やろう」に変えるだけで、人生は少しだけ豊かになるかもしれません。
この物語が、誰かの背中をそっと押すきっかけになれば幸いです。気になった方は、ぜひnoteで続きをご覧ください。
猫招き | note で連載中
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