日本国の鎖国は未だ続いている【日本人の閉鎖的な心理】
日本は1639年頃からペリーが黒船で来航する1854年まで、215年もの間鎖国を貫いてきました。
それは海外からの侵略を避けるためであり島国特有の『よそ者は排除せよ』という閉鎖的な精神からなるものでもありました。
(鎖国の理由には諸説あり大名が貿易によって力を付け過ぎる、キリスト教布教が脅威と感じたためとも言われています。)
明治維新、敗戦、経済成長、バブル崩壊、不景気、大震災など長い月日を経て世の中は大きく変わりましたが、鎖国時代の閉鎖的な習慣は未だに色濃く残っています。
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【野球界の閉鎖的なシステム】
日本野球機構は、優秀な選手がメジャーリーグへ挑戦しようとすると様々な制約を科そうとします。
高校生ながらメジャーリーグのスカウトマンから熱い視線が注がれていた日本ハムの大谷選手が
メジャー行きを示唆した途端、野球界の重鎮から海外プレイに対しての規制を強化をするとの発言が飛び出しました。
・大谷は日本に戻っても3年間、ドラフト指名を受けられない。
・帰国後5年はプレーできないようにした方がいい。
など、むちゃくちゃな理由をつけて若い芽を摘んだのです。
その結果、大谷選手は大リーグ行きを断念せざるを得なくなり日本ハムの所属となりました。
この閉鎖的な考え方こそが野球人気の低迷に繋がっているのではないでしょうか。
【海外に寛容なサッカー業界】
サッカーでは海外でプレーをする選手が多く、日本サッカー協会も海外で活躍する選手が増えれば国内のレベルも底上げされることを認めています。
結果、多くの選手が海外へと活動の場所を広げ、日本サッカーのレベルも飛躍的に向上しました。
また、海外のクラブで活躍する選手に憧れサッカーを始める子供も増えているので、将来的にも人材が豊富になっています。
子供の好きなことには親も付き合うことになるので、結果として昨今のサッカーブームにつながっています。
一方、若者の野球離れは深刻で、野球人気そのものにも影を落としています。
野茂選手がやっとの思いでメジャーリーグへの入り口をこじ開けた結果、イチロー選手や松井秀喜選手のような世界でも有数のトッププレーヤーが生まれました。
それでも尚メジャーリーグ参加を熱望していてる選手が、何らかの制約により世界へ羽ばたけていないのも事実なのです。
なぜなら松井秀喜選手は帰国後、巨人の選任コーチにはなれずじまい…。
長嶋茂雄名誉会長の一存もあり、巨人キャンプで臨時コーチとして参加してはいたものの冷遇されている感は否めません。
最近は、ヤンキースGM特別アドバイザーとして活路を見出していますが、国内リーグからのお声かけはなし。
これが、日本野球界の現実なのです。
『メジャーリーグへ行った=国内の球界を裏切った』
と考える人が多い証拠ではないでしょうか。
【スポーツ以外にも色濃く残る鎖国文化】
囲碁の世界でも同じような閉鎖的な習慣が残っています。
『国際大会よりも国内大会を優先しなくてはならない』
という決まりごとが存在しているため、海外で実績を積みたくてもなかなか許されません。
囲碁の世界チャンピオンでもある韓国の選手がGoogleのAI(人工知能)との戦いに敗れた事がニュースにもなりました。
それをみた囲碁関係者は、日本の選手が世界大会に出れば優勝できる。そうに違いない。
AI(人工知能)にも勝てたかもしれない!と、変な言い訳をしていました。
なんとも格好悪い負け惜しみで、囲碁という歴史ある世界の人の言葉とは思えません。
【編集後記】
今回は鎖国(=閉鎖)的な日本の業界団体の姿を一部お届けました。
この他にも様々な業種で、謎の海外進出に対しての制約があり、日本は世界からドンドンおいてけぼりを食らっています。
海外受注でことごとく失敗する官民連合、国内では成功していたのに海外ではてんでダメな名ばかりグローバル企業など、探せばいくらでもあります。
それらの失敗も『海外での経験が少ない』ことが原因で、現地の需要や市場が正しく把握できていないことから起きていることばかりなのです。
だから日本人はもっと海外に出る。
周りはそれをサポートするための体制づくりが、各団体には必要なのではと思います。
だって、鎖国時代は150年以上前に終わっているのだから。
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